2529人が本棚に入れています
本棚に追加
/365ページ
「先輩。話って何ですか?」
真っ直ぐに瞳を覗かれた。心を見透かされるような視線に気圧される。
まずは正直に一目惚れした事を告白して。それから、竹内さんの知っている俺の『秘密』を聞こう。
唾を飲み込んで、覚悟を決めた。
「信じてくれないかもしれないけど。俺は竹内さんに一目惚れしました」
竹内さんの目が大きく見開かれる。
「はっ? えぇっ!?」
「本当なんだ。昨日初めて竹内さんを見て綺麗だと思った。実は今まで一度も人間を綺麗だと思った事はないんだよ。それからずっと竹内さんが頭から離れなくてね。
迷惑でなければ、他に好きな人がいなければ、俺と付き合ってもらえませんか?」
最初のコメントを投稿しよう!