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「急にごめん。俺が勝手に喋るから聞いててくれる?
俺は生まれてから一度も、誰かを好きになった事が無かったんだ。
もっと言えば、俺は幸せを感じた事がない。何が幸せなのか分からない。なんの不自由もない生活をしてるけど、何かが足りなくて……。
心に穴が空いていて、そこに当てはまる『何か』があれば、幸せを感じられるとぼんやりだけど思ってた。
昨日の夜、竹内さんを見て竹内さんならその『何か』を埋めてくれるような気がしたんだ」
必死に言葉を紡ぐ。ただただ俺の想いを竹内さんに知って欲しかった。
「だから竹内さんは特別な存在で、俺は竹内さんが……好きです」
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