竹内七海 始

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   父方の妹さんの家に引き取ってもらう事になり、マンションを出た。叔母に当たる石岡さん夫妻は本当の家族のように接してくれ、生活には何の不自由もなかった。  この生活に満足しなくてはいけないと思いながらも、それは出来なかった。  死ぬ間際の両親の悲痛な想いが毎日蘇る。私は『何か』を必死に求めていた。  でも、私はその『何か』を本当は理解していた。それは誰にも知られてはいけない『秘密』。  
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