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私「しっかし…まじで可愛いね」
橘「ねー。でも高嶺の花って感じで、誰も話し掛けてないね…ちょっと可哀相」
確かに。男子が周りを囲い、その中には先輩もいたりして。男子をはべらかしても、ちっとも嬉しそうではない華ちゃん。
むしろ…
私「目が座ってるよね」
橘「う…ん」
クール&ビューティとは彼女の事を言うんだろう。てか、こないだまでランドセル背負ってたとは思えない顔立ちだなぁ。
「ね、華と友達になってやってくんない?」
いきなり後ろから話し掛けられた私達。
振り向くと、クラスメイトの桃ちゃんがいた。
私「桃ちゃん」
桃ちゃんは、華ちゃんが唯一お喋りをする存在。
桃ちゃんいわく、小学校の頃から仲良しだったらしい。
桃「毎日見物客に見られて、華が可哀相だって私も思ってたんだ。だからさ、サザエとたっちゃん友達になってやってよ。私休んだら華1人になっちゃう」
あんな美少女と友達になれるなんて…願ってもない申し出だった。
私「嬉しいけど…華ちゃんがどう思うかだよね」
橘「うん…友達になってくれるかなぁ」
桃「だーいじょぶ!たっちゃん可愛いし、サザエは面白いから」
私は可愛くはないのですかい?
という顔をすると、桃ちゃんはケラケラと笑い私の背中を叩いた。
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