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私は、拾った木の棒を片手に持って前を歩いているヒデ君に、何時頃まで遊べるのかな、と少し心配になりながら、「今日、俺ん家来る?」 と、聞いてみる。 ヒデ君はすぐに、「うん、じゃあ、暗くなったらトオル君の家で花火やれうよ。」 と、言った。 私は「うん!」 と答えて、ワクワクして走り出した。 暗くなるまでは、たっぷりと時間がある。 水田に補給される水の音がして、見ると、透明な水がキラキラ光っていた。
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