実成→実友

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その日の真夜中。 隣の部屋から音が消えたのを合図に、実成は部屋を出る。 向かう先は、実友の部屋。 毎晩の無断入室。 スヤスヤと寝息をたてる彼の寝顔を見るのが、日課になっていた。 長いまつげ、サラサラの髪。 きめ細かい肌…。 触れたい衝動。 おでこに、頬に…。 フワリ、フワリと羽のような軽いキスを降らす。 「ん……。」 くすぐったそうに、触れた辺りに腕をあげる実友。 それでも実成が動じないのは、一度寝たら朝まで熟睡する、彼の寝つきの良さを知っているから。 本当は、唇に…。 (キス、したいけど…。)
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