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男は静かに、優雅に微笑む。
「どうやら俺の道は未だ続くようだ。どれ、その先に進むとするか」
語る様に、謳う様に、言葉を紡ぐと、男を包む光が強くなり、そして完全に覆い尽くした。
一秒、はたまた一分、もしかしたら一時間かも知れない。
光が収まる。
世界は再び黒に支配され、これまで通りに回り続ける。
只一つ、男が居ない事を除いて、だが。
そして男の道は、物語は、果てしなく続く。
彼自身が進む事を止めぬ限り。
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