教師×生徒

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「えっけど…」 「大丈夫や。授業にこんな遅れたんも俺のせいやし…ほんまは走って帰ったら15分でついてたんやで?」 宇治原は 立ち上がって言った。 「走るって…そんなこと、僕を担いでたから無理に決まってるやん。」 そして 菅も 宇治原につられて 立ち上がる。 「違うよ…菅は何一つ悪くないから。先生が放課後に受けれるように頼んでくるし、心配しんでいいよ。」 「そんなん…先生に責任押し付けてんのと一緒やんか!先生が首とかになったら…」 「そんな事で首ならへんよ。大丈夫。」 そういいながら 宇治原は 菅の頭の上に 手をおく。 「……………」 ふっ 「じゃぁな。放課後に…それまで勉強しとけよ」 「はい…」 その言葉を 聞くと 安心したのか 宇治原は 保健室を出た。 そして菅は ベッドに座った。 だが、その時 ドアが開き… 「あっそうや… 勉強で分からんとこあったら何時でも聞きにおいで。先生、こう見えて京大出身やから(笑)」 ぷっ 「何それ~自慢?」 「若干(笑)」 「何時でもいいんやったら 夜に行って プライベート 邪魔したんねん!」 そんなん言って ただ 先生の家を 見たいだけやったり… それと 少しの期待。 先生は どれだけ僕のことを… 「そうやなぁ…じゃぁ菅ちゃんとしてなら来てええよ。」
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