教師×生徒

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けど 菅はすぐに 宇治原に 腕を捕まれる。 「なんやねん。」 その声は 震えていた。 「忘れもの…」 そう言って 筆箱を渡す。 「あっありがとう…」 前を向いたまま 後ろに手を伸ばす。 けど その腕は引っ張られ 菅は 宇治原の腕の中。 「ぅ…うーちゃん?」 「なんで逃げたん?」 抱きしめたまま 聞いた。 宇治原は 菅を見ようと 目線を落とすが 菅は 宇治原の胸で 涙を拭いていた。 「…服びちゃびちゃやで、俺」 「ごめん。」 「ええけど、どないしたん?」 「理由聞いたら 宇治原先生、僕の事嫌いになるで。キモいもん…」 「きもないよ…俺も菅ちゃんと同じ気持ちやと思うで。」 宇治原がそう言うと 菅は目線を上げた。 絡み合う視線。 「そんなんありえへんやん。」 「いや…泣き顔見てたらな…」 え――― …そんなん言われたら 自分と同じ気持ちやと 思ってまうで? 「なにぃ~?」 うーちゃんが 真っ赤になってる。これは 確実。 「好き…かもって…」 「うふふ…☆」 やっぱり(笑)       終わり 後書き 微妙な終わりですが… 気が向いたら 続編書きます。 最後まで 読んでもらい ありがとうございます。
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