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僕こと高村健太(タカムラケンタ)は、ある無料コミュニティサイトに登録している。そのサイトでは、無料で小説を読んだり、ゲームができたり、伝言板という機能を使って、全国の知らない人とやり取りができるという素晴らしいサイトだ。僕はそこで詩を書いている。
始めたのは半月前。理由は、自分が変わるきっかけが欲しかったからだ。
それまでの僕は、簡単に言うとマイナス思考型だった。
内気で人見知りが激しく、その上物事を何でも悪い方向へ考える。
そんな暗い性格だから、友達らしい友達もいなくて、青春時代を殆ど一人で過ごしてきた。
別に学生時代に虐められたという事はない。つまりは誰にも相手にされなかったんだ。
そんな寂しい僕は、いつも心が闇に閉ざされているかのような感覚だった。生きてる心地さえしなかった。
でも、高校も大学も何となく行ってそんな学生時代も終わりを告げ、社会人ともなるとさすがにこのままではいけないと思うようになってくる。
そんな時、たまたま職場の先輩が携帯小説を書いているという話を聞いた。いや…、そんな話が聞こえてきた。
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