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「なぁ……、あの村田が携帯小説書いてんだってよ!」
「マジ!?似合わねぇな~。で、ジャンルは?何書いてんの?」
「ホラーだってよ」
「ハハッ、村田らしいな。あいつ、ホラー好きだもんな。今度見てやろうかな」
僕はこの時まで、小説には興味なかった。サイトに登録したのだって、無料ゲームがあるからだし。
でもなぜかその時は、その会話が気になったんだ。
それから仕事を終えた僕は家に帰ると、早速携帯を開き、サイトに接続した。
サイトのトップページからマイページへと飛ぶ。今日も伝言板に動きはない。
「ハァ……」
僕は本日何回目かわからない溜息をつくと、職場で先輩達が話していた内容を思い出し、小説ページへと進んだ。
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