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「じゃあ、俺が止めるから、高村はこれを被せていってくれ」
「はい……」
先輩がそう言うと、僕達は仕事を始めた。僕の役割は、どうやら流れてきた物に、僕の左側にある蓋(?)らしきものを被せて先輩に手渡すらしい。
そして先輩が蓋をネジで固定して、またラインに流す。単純作業だ……。
それよりも……
「…………」
「…………」
さっきから全くと言っていい程会話がない。
周りの皆は手を動かしながら楽しそうに喋ってるけど……、ここだけ違う空間みたいだな。
先輩、人見知り激しいのかな?まぁ僕も人の事言えないけど……。
でも僕が今話し掛けないのは違う理由。
だって、村田先輩見た目怖いんだもん。
身長は僕より高いし、髪型は坊主に近い短髪で金だし、耳にピアス開けてるし、眉は細いしアゴに髭生やしてるし……。
ワイルドな感じが怖いです。
でも、僕は恐らく今までで1番であろう、勇気を振り絞って話し掛ける事にした。
小説の事気になるしね。
「あ……あの、村田先輩?」
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