はじまり

3/4
前へ
/5ページ
次へ
葬儀が終わり少しずつ両親を失った実感がわいてくる。思い出したように涙腺が解放された。 「うぅ…」 せきを切ったように嗚咽が漏れる。 『どうして、おいて行ったの?ねぇ、なんで?』 泣き崩れそうになった私を、ふいに暖かい腕がギュッと抱きしめた。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加