序章

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俺はもういい 周りも期待していた 自分自身に期待していた あの時 たった一瞬だ 全て希望は絶たれた 俺は挫折した 周りも俺を見放した もう二度と、 バドはしないと決めた 彼の名前は木村聡。 無造作に伸びているが耳にかからない程度の長さの髪と、美肌ともいえる黒子1つなく、全体的に整っているが、大人っぽい雰囲気を感じさせる顔立ちが特徴だ。 神奈川県坂神高校の数学教師 26歳独身 彼が教師になったのは最近のこと。 坂神高には転勤して二年目だ。 一年目に顧問となった部活は将棋部。 部員数5人 活動は週に1回あるかないか そんな部活だ。 だが木村は満足していた。 いや、安心していた。 自分がバドミントン部の顧問で無いことに。 彼が教師になるまでには色々なことがあった。 自分はこれでよかったのかもしれない 未だに木村はそう思っている。
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