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僕は、ベッドから起きると、ミリアが言っていたタンスから、服を取り出し着てみた。
服は、まるで僕のサイズを測った様に、ピッタリだ。
しかし測られた覚えもない。
寝ている間に測られたのかな?
白いローブに金色の縁取りが施されている所まで寸分の狂いも無い。
僕はその正確さに思わず身震いした。
彼女には驚きもしたし、謎な部分がまだまだある。
彼女は何故僕を神子だと知っていたんだろうか?
誰にも言える状況では無かったのだから、彼女が知る機会は無いに等しかった筈だ。
それなのに彼女は僕を神子だと知っていた。
神子についての伝説でもあるのだろうか?
あるのなら是非とも教えて欲しいものだ。
僕は僕自身の役目を知らないから……
悩んだ時は少し運動でもしよう。
幸い出てはいけないとは言われていないしね。
「屋敷の中でも見てみよう……」
僕は部屋からそっと出た。
暫く屋敷の中を探索した。
屋敷内全てが白で染め抜かれている。
何だか怖いな……
そんな屋敷に恐怖を覚えつつ、部屋に戻ると一人の男が部屋で待っていた。
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