始まり

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「ねえゲームしない? 時間なくなっちゃうよ」 命が、ぎこちなく話題を変えた。 「そうだな。しようぜ」 亮はゲーム機に近づき、ソフトをセットしスイッチを入れようとするが…… 「ゲームスタート!」 横から、近づいていた命がゲーム機のスイッチを入れた。 亮は命を睨むが命はそれを知らんぷり。 二人のやり取りは相変わらず面白いな。 僕はゲームのコントローラを握る。 ゲーム機は微かに稼働音を立てながら、次々と画面を変えていく。 流石、最新のゲームだ。 画面も綺麗だし、音も凄く迫力がある。 「始めにキャラを選ぶみたい」 僕達はそれぞれ自分達に似ているキャラを選んだ。 命は銃を持った格闘家風の少女。 恵は長い藍色のローブを纏った眼鏡をかけた少女。 亮は大剣を持った軽鎧を着た戦士風の少年。 僕は白いローブを纏った神官風の少年。 皆、選んだキャラは髪型も雰囲気も何だか似ていた。
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