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「じゃ、ミー君、お留守番よろしくね」 彼女は今日、あの『大切な人』の元へいくらしい。昨日俺にそう話していた。 「ミャーミャー」 俺はどうしてもその相手が気になって、彼女に同行したかった。俺は自ら彼女の大き目の籠バック中に身を入れ、一緒に行きたい事をアピールした。 「もう、仕方ないんだから」 彼女は俺の思惑が分かったのか、微笑して俺の同行を認めた。俺はドキドキが止らなかった。彼女の大切な人・・・、その人を見られるのだから。  彼女は行く途中で花屋に寄った。きれいで明るめの花束を一つ買った。俺の焦りはますますピークだ。だって、花束を渡したくなっちゃうような相手なんだろ? しかし、着いた場所に俺は唖然とした。 『山岡中央病院・・・?』 彼女の向かった先は大型病院だった。 「動物は、本当は入っちゃいけないから・・・」 そういうと彼女は俺の身体にスカーフをかけ、籠カバンから見えないように隠した。
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