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着いたのは彼女の住んでいるマンションの一室。
彼女は一人暮らしだったらしい。
部屋の内装はとても女の子チックだった。ピンクのカーテン、真っ白のベッド、薄ピンクのソファー。部屋はきれいに片付いていた。
「どうぞ」
俺を温かい毛布の上に乗せると、冷たいミルクを差し出してくれた。俺は必死にそれを舐めだす。
(あぁ、さくらさんってやっぱ良い・・・。性格も良すぎだし)
ミルクを舐めている俺の頭を撫でながら彼女は口を開いた。
「君もつらかったでしょ・・・?お腹すいて苦しかっただろうね。でも…、私も・・・、辛い事、あったの」
俺は舐めるのを止めると、彼女の顔を見上げた。彼女の瞳には薄く涙が溜まっているように見えた。
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