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「辛いよ・・・」
彼女はそう言うなり、俺に抱きついた。
彼女の方が震えているのが良く分かった。俺はただただ彼女の頬を伝わる涙を舐めた。猫の舌にはしょっぱいくらいだった。
しばらくすると彼女は俺を再び毛布の上に乗せ、元気よく声を上げた。
「よし!君の名前を決めなきゃね。君は男の子みたいだから・・・『ミー君』だ」
(ミー君?メスみたいだな・・・)
「ミーミー鳴くからミークンね」
(俺的に『ニャーニャー』言ってるつもりなんだけど・・・)
「よろしくね、ミーくん」
そう言うと彼女は俺の口にキスをした。
嬉しさと驚きで死ぬかと思った。
俺はこの状況が嬉しいのか、悲しいのか・・・。ひとまず、初キスがさくらさんだったことに感謝。
そのあと彼女は部屋着に着替えだしたのだが、目のやり場に困った俺がいた。
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