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「雪姫さま…」
侍女が呼ぶ。
「雪姫さま。起きてくださいまし。」
何度も何度も…
「何じゃ、まだ起きとらんのか…」
そこに一人の男がやってきた。
「晴明さま。」
侍女は言う。その男に晴明と…
そう、この男が稀代の陰陽師、安倍晴明。
「晴明さま。いかがいたしますか?」
そう侍女が言うとどうするかのぅ…と言い。
「そうじゃ!」
そういったかと思うと雪姫と呼ばれる人を蹴った。
「ん…」
だが起きなく、晴明は…
「仕方ないのぅ…」
と言った後、
「朱雀や…雪に火をつけてくれ。」
「…今、起きた!!」
晴明の言葉に反応し、そう言った。
「チッ…」
晴明はつまらなそうに舌打ちをし…
「して、昨日はどうじゃった。」
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