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「おはよう御座います。」 大裏ですれ違う度に挨拶をする。これはいつもの事。 「あっ、満國様だ!おはようございます!!」 陰陽寮の陰陽生が満國を見るとはしゃぐ。 「おはようございます。」 それにも普通に返す。 笑みも余り浮かべない。 「よぉ!」 「雅幸様。おはようございます。」 話しかけてきたのは、藤原雅幸だ。 「いつもかたいな…」 「立場も位も全て違いますから…」 いつものやり取り… 「普通に話せ。」 「無理です。」 そのやり取りが何度も続いた。
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