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〈雅幸殿も、満國も、こんなとこで変なやりとりしないでください。〉 「捺樹。」 それは捺樹と言われる式だった。 「邪魔しないでいただきたい。捺樹殿。」 雅幸はそう言って睨んだ。 「捺樹、何かあったのか?」 と満國は雅幸を無視して捺樹に聞いた。 「お忘れですか?今日は博士で集まるとおっしゃっていましたよね?皆さんお待ちしてますよ。」 「そうだった…いくぞ。」 と捺樹を連れ歩き出した。 「私は諦めんぞ!!」 と、雅幸が後ろで叫んだ。
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