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「気付いて、いらしたんですか…私の病」
「本庄君に知らされるまでは労咳だとは知らなかった…ただ、動かせてはいけない事だけは気付いていた」
近藤さんは真っ直ぐに私を見ている。
「私は皆と一緒にいたいです…でも労咳なんかで死にたくないです、近藤さん…私、絶対病になんて負けません、だから一緒に居させて下さい、皆が私の家族なんです…守ろうとして下さった事、想って下さった事、私嬉しかったです、何よりも嬉しかったです。有難うございました」
「総司…」
「私、近藤さんに出会えて良かったです。だから、一つだけ約束を結んでくれますか?」
私は涙を拭い立ち上がり本庄さんの手を握ったまま近藤さんの目の前に跪く。
本庄さんは少し驚きながらも一緒に跪いてくれた。
「皆が一緒なら、私はきっともう悲しみにも恐怖にも向き合える、近藤局長、何があっても私より先に死なないで下さい、近藤さんと本庄さんが大好きです!」
私は満面の笑みを見せて二人に思いっきり抱き付いた。
「そ、総司!!!」
「あははっ!沖田さん大胆」
近藤さんは少し慌て
本庄さんはあっけらかんと笑い
私は幸せだった。
「本庄君、総司を救ってくれて有難う、本当に有難う…私も総司と本庄君が大好きだよ」
そう言って小さな子供にする様に私と本庄さんの頭を撫でてくれた。
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