1人が本棚に入れています
本棚に追加
「なぁぁごみぃぃぃっ！」
萌がなんか叫んでたけど無視。
ミーハーみたいな真似は御免だね。
下駄箱につくと、人は誰一人としていなかった。
こんなに静かな学校は始めてかも…。
「……？」
息をする音がする。
それも、走った後みたいに荒い。だんだん近づいてくる気がした。
「…っは…はぁ…っ」
「！！！」
振り返ると、目の前には塩崎くんの後姿。
肩で息をしている。
きっと、女子共から逃げてきたんだろう。
て…てゆーか！
今…２人っきりだし！
女子共いないし！
話しかけるチャンスじゃない！？
じわじわ顔が熱くなる。
間近で見たのは初めて。遠くで見るよりかっこいい。
いや、後姿だけどね！？
勇気を出して、緊張してなかなか出てこない声を必死に出した。
「…っあの！」
塩崎くんがゆっくり振り返る。
最初のコメントを投稿しよう！