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[第二章(前)]
~2002年、11月6日~
車から降り、友人と共に
君は近づいてきた。僕らの
ノリはいつもおどけて、オ
ーバーリアクションをとる
のが常で、何をしたかは覚
えてないが、そんな僕らを
見て君は笑っていたね。
寒いからと3人で僕の部
屋に入った。
「この娘まだ悩んでウジ
ウジしてんだよ!説教
してやってよ!」
彼はそんな君を見兼ねて君
を連れてきた様だった。
それとも君が僕と話がした
かったのだろうか…。
僕はまず、夜遅くに高校生
が知らない人の家(つまり
は僕の家)に行く事と、そ
れを手引きした彼に説教し
はじめたよね…。
~君、プロローグ~
冗談まじりに説教を始め
た僕を相手に、君は自分の
事を話し始めた。
「親が嫌だから夜遅くて
もいいの。」
僕は親を煙たがるだけのガ
キは嫌いだから、何が嫌な
のかと追求した。
「…お父さんが外に女の
人いるし、そのせいで
お母さんも私にあたる
の。お姉ちゃんにも弟
にもそんなトコ見せな
いのに…」
少しうつむきながら君はそ
う答えた。
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