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高校時代に出逢った友人
達とたまに集まってバカを
やりながら、仕事をし、ま
たたまに駅前で詩を唄う。
それが19歳の頃の生活ス
タイルだった。
高校時代に出逢った友人
達は大切な事を教えてくれ
た。中学生の頃は
『理解』=『愛』
と思っていた僕に、『愛』
に定義はないと教えてくれ
た。
入学してすぐに登校が減
っていき、2学期には顔を
出さなくなった僕を、挨拶
程度しか交わさなかった彼
らは心配して毎週電話して
くれたのだ。
初めて人に愛された気がし
て、救われたのだ。
そんな彼らの相談に乗った
り、またその話を元に詩を
創ったりする生活がたまら
なく好きで、唯一の生きる
意味だった。
きっと、もう恋する事もな
く、ずっとそうやって生き
てゆくのだと…、いや、そ
う生きてゆければと思って
いたんだ。
もちろん高校時代は恋愛を
していた。しかし、いつも
愛しすぎ求めすぎて、相手
を困らせてしまい長続きし
なかった。
あの頃の僕はただ
「もう疲れただけだよ」
なんて言っていたんだ。
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