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僕らはまたゆっくりと歩き始めた。さっきとは違って手を繋ぎ合わせた状態で…
「雲雀クンの手は冷たいですね」
「そう言う君の手は温かいね」
「クフフ…温めてあげますよ」
そう言った彼は僕の手をギュッと強く包んでくれる。
すると彼は何かを思い出したのかハッとした様子でケータイをポケットから取り出した。
彼がしばらくケータイを弄っていると突然聞き覚えのあるメロディーが聞こえてくる。
「この曲…」
「唄ってくれますか?」
彼は半分くらい流れたその曲を一端止め3・2・1の合図でもう一度ケータイのボタンを押した。
僕は大きく息を吸って…
そして…
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