02:偶然な出会い

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    結局禿は、別車両へ逃げていった。 おばあさんは座れたみたいだし、これで一見落着! 私も禿がいったほうと逆側の車両に移動しようとした。 …あれ、体が動かない。 しかも腕、掴まれてる。 「何か?」 私は後ろを振り返ると、席をゆずっていた男が腕を掴んでいることを把握した。 「『赤髪の侍』さん。今から時間ない?」 …学校めんどくさいしなあ。 あんまし悪い人ではなさそうだし。 「あるけど、なんか用件?」 私は腕を無理矢理振りほどく。    
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