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結局禿は、別車両へ逃げていった。
おばあさんは座れたみたいだし、これで一見落着!
私も禿がいったほうと逆側の車両に移動しようとした。
…あれ、体が動かない。
しかも腕、掴まれてる。
「何か?」
私は後ろを振り返ると、席をゆずっていた男が腕を掴んでいることを把握した。
「『赤髪の侍』さん。今から時間ない?」
…学校めんどくさいしなあ。
あんまし悪い人ではなさそうだし。
「あるけど、なんか用件?」
私は腕を無理矢理振りほどく。
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