01:有名な彼女

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    俺はいつも通り、1番近い席に座る。 やや混んでいる電車。 他に空席は1つも見当たらなかった。 「ふぅ…」 俺はため息をつきもう1度辺りを見回すと、近くに立っているおばあさんが目に入った。 その人は松葉杖をついて今にも倒れそうだった。 ……譲るか?でも、もし断られたら? でも倒れそうだしなあ。 いや、余計なお世話かも。 その前に、譲るとしたらなんていうんだ? やっぱり「どうぞ!」っていうのがいいのか? …もういいや!とりあえず譲ろ! (決断まで2秒間)    
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