01:有名な彼女

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    「あの……」 声をかけると、おばあさんゆっくりと振り向いた。 「よかったら、座ってください」 俺は素早く立ち、おばあさんの荷物を代わりに持つ。 周りからは柔らかい表情を贈られていた。 「ありがとうございます」 座席に座ろうとしていたその時。 立っていただろう見知らぬオヤジが、おばあさんが座るはずの座席に素早く座ったのだ。    
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