第18章

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「マスターはいつも通りじゃな」 「そろそろいいですか?」 突然フードを被った怪しい人物が声を出す。 フード被った人は声からすると女性のようだった。 「お主がこの雪を発生させておるのか?」 リリアンは相手に攻撃できるように姿勢を屈める。 「私が?無理ですよ。だって私魔法の属性は火だけですし」 女性は真っ赤なローブを揺らしていた。 「あぁ、あなた達はギルドの人ですか。まさか…もう、帰ったら文句言ってやります」 女性はフードを取る。 スラッと綺麗な長い赤髪が吹雪になびいていた。 吹雪の中に綺麗な女性が姿を現した。 「お主は…誰じゃ?」 リリアンは女性が何を言っているのかわからず、少し戸惑いながら尋ねる。 「私はユナ・ルシエリス。八帝の炎帝って言えばわかるかな」 ユナはいたずらっ子のような笑みを浮かべた。
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