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身分の低い種は、この世界の宮殿にお仕えしなければいけません。
雀である私は毎日毎日厳しい手解きの元、掃除から食事の準備、様々なことをやらなければなりません。
キツくないと言えば嘘になります。
こんな生活辞めたいなんて、何度思ったことか……。
ですけど身分の低い私が抵抗出来る筈も無く……。
厳しい毎日に耐えています。
そんな私を支えてくれているのは、己の気持ち。
恐れながらに私は、恋心を抱いてしまったのです。
あの方に。
決して許されることではありません。
でも想っているだけならいいでしょう?
私の、心の内の秘め事だけならいいでしょう?
だってあなた様は私を助けて下さったんです。
こんなみすぼらしい、身分の低い私を。
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