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その方達は言いました。
「まあ、なんて汚らしいんでしょう。」
「本当、醜いったらありゃしない。」
綺麗な緑色の羽根を震わせて私を笑いました。
そんなことには慣れていました。
孔雀と雀。
身分が違いすぎるのは、重々承知しています。
私はなにも言わずに、立ち上がりました。
再度袋を持ち上げて飛び立とうと試みます。
すると孔雀のお姉様方は気分を害したのか、私から袋をひったくりました。
唖然としている私をよそに、お姉様方の悪友である、インコのお兄様方を呼び寄せます。
そして何かしらヒソヒソ話をし始めました。
私はその方達の表情がニヤ付き始めた頃、妙に嫌な予感がしました。
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