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その予感は見事的中したのです。
インコのお兄様方が落ち葉の入った大きな袋を持ち上げると、空高く舞い上がりました。
孔雀のお姉様方は跳ぶことができないので、高見の見物を決め込んだようでした。
お兄様方はその袋をいきなり逆様にしたかと思うと、お庭目掛けてぶちまけました。
あっという間の出来事でした。
また一からのやり直し。
日は既に出ていて、あと数時間もすれば完全に上がりきるでしょう。
つまり午後になってしまうということ。
今までにも嫌がらせに耐えてきましたが、こんなにも悪質な嫌がらせを受けたことは御座いません。
歯がゆい、悔しい。
自分がこんなにも無力だったのかと思うと……。
お姉様方やお兄様方は、満足気に屋内へ入って行きました。
私はまた一人、涙を必死に堪えながら掃除に取り掛かりました。
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