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どれくらい掃いたでしょうか。
どんなに一生懸命掃除をしても、辺りを見渡せば落ち葉、落ち葉、落ち葉。
私はどうしようも出来ずに、とうとう泣き出してしまいました。
必死に声を殺して。
それでも手だけは休めること無く、動かし続けました。
涙は止めど無く溢れて来ます。
泣きやみたい、早く掃除を終わらせなきゃ、そう思えば思うほど、涙はどんどん溢れてくるのです。
遂に肩をわななかせて、両手に顔を埋めて泣いてしまいました。
その時でした。
あなた様に初めてお会いしたのは。
話したのは。
「どうなされたのですか?」
あなた様は私が雀であることを知っての上で、話し掛けて下さいました。
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