先客のいる風呂

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きっと寝ぼけていて湯を止めたのに気付かなかったのだろう。 彰一はそう思い込んでいた。   しかしその思い込みは間違いであった。   次の日、前の日と同じように疲れて帰って来て風呂の蛇口をひねる彰一。   彰一「今日は寝ないようにしないと。」   風呂が溜まるまでの間を適当に過ごし、再び浴室へ向かう彰一。 しかし…。   彰一「ん?何の音もしてない…。」   風呂のドアを開けると、昨日と同じ光景があった。 またしても蛇口から出ていたはずの湯は適量で止まっていたのだ。   彰一「おかしい…。こんな事あるわけがない…。」   昨日覚えた不信感は確信となっていた。   そして次の日、決定的な出来事が起こる。
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