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「これ初めて聴いたわ!とても良い曲ね!」
彼女はこちらに振り返って言った。
猛は彼女の可愛い顔に見とれてしまい、返事が遅れてしまった。
「えっ!?そ、そうですよね!俺もこの曲気に入って……」
(違ーーーーーう!!!!何普通に会話楽しんじゃってんの!?おかしいでしょー!?)
「いや、そうじゃなくて!君…誰?」
「あっ…そっか!…まだ自己紹介がまだだったわね。私の名前は……」
その時だった。さっきよりも大きな地震と共に狼のような遠吠えが近くで聞こえた。
「!!」
「また地震だ…それになんだ?今の鳴き声…」
「あなたはここにいて!!絶対部屋から出ちゃダメだからね!」
「あ!!ここ2階…」
彼女はそう言うと窓から飛び降りた。
「大丈夫かなあの人…いろんな意味で。」
猛は窓の外を覗き込もとしたが、彼女の言葉を思い出した。
(あなたはここにいて!!絶対部屋から出ちゃダメだからね!)
「…………………気になる!」
流石に窓から飛び降りることはできないので猛は階段を下りて家を飛び出した。
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