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「お、おい!!溶かされてるぞ!」
「…くっ……ダメだわ!!再生が追いつかない!!」
「くそぉっ!!…万事休すか…!!」
その時だ。猛は急に激しい頭痛と耳鳴りが彼を襲い、そして気を失った。
(…痛え…な、なんだよ!!こんな時に…)
『生きたいですか?』
(えっ、誰だ!?どこから喋ってるんだ!!)
『生きるために……化け物を倒す力が欲しいですか?』
(……………ほ、欲しい!!俺はまだ死にたくない!!)
『分かりました。ご自分の選択に決して後悔なさらないで下さいね。』
猛は目を覚ますと狼のほうを見た。
氷の壁は既に溶け、黒髪の彼女は狼の前脚に押さえ付けられていた。
「お、おい!!あんた!」
「うぅ……。」
人魚も消えてしまい、
彼女は気絶してしまった。
すると狼は、ゆっくりと口を開け彼女を食べようとした。
「!!…やめろぉぉぉ!!」
猛は狼に向かって走り出した。
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