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シンと静かな住宅地を黒で塗り潰したような夜空を見上げ黒い中でもキラキラと主張している月や星を見ながら歩いていく。
朝とは真逆の景色に別世界にいるような感覚。
少し冷たい空気が口から肺に入ってくる。
スゥっと軽くなる体。
トクトクと緩やかに全身に広がっていく鼓動。
冴えてくる思考に待ちきれないとばかりに緩む口元。
さぁ、今日も俺の庭に繰り出そうか。
楽しい、楽しい出来事を求めて。
眼を細め楽しそうに笑う彼の顔は怪しげで妖艶で見入る程に美しい。
天然では珍しい青い眼を煌めかせて黒い路地裏へと足を進めて行った。
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