合宿

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 その疑問は委員長本人が解決してくれた。 「僕、昔から委員長やってますからね。人の事は、見るだけでだいたい把握出来るんです」  委員長は笑っているが、俺は固まったままだ。  嵐とのことを第三者に知られてしまった。俺は内心パニックだ。  それは、別に嵐とのことを知られるのが恥ずかしいわけでもない。まぁ、多少は恥ずかしいが、ばれたらばれたでいいと俺は思っていた。  俺がパニックになるほど動揺したのは、もっと別の事だ。  単純に、怖いんだ。  委員長の口から、皆に知れ渡ることではなく、真っ正面から、このことを否定されるのが、どうしようもなく怖かった。  しばらくは両者黙り込み、重い空気がこの場を支配する。しかし、最初にこの沈黙を破ったのは委員長だった。 「安心して下さい。僕は浅羽君達のこと、否定したり誰かに言ったりなんてしませんから」
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