暗闇

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◇ ◇ ◇ くそっ、まさか俺まで落ちるとは……。 凪が落ちていくのが見えたから、喧嘩した事を忘れて手を伸ばした。 しかし、結果はこの有様。 いったいどのくらい下に落ちたのか。 起き上がってみると、目の前にはひしゃげた眼鏡。 落ちた時に壊れたようだ。 俺の眼鏡にはそんなに度が入っていないから、それほど困る事はないが……。 懐中電灯はどこかにいってしまい、暗闇に目を慣れさせる必要があった。 「うっ……」 「!凪か?!」 小さかったが確かに聞こえた。凪の声だ。 まだ目が慣れていないので、手探りで凪を探す。 凪の手に触れた時、少し安心した。
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