閑話

4/13
前へ
/272ページ
次へ
 弄られてるみっちゃんを横目に、俺は携帯を確認した。  着信音からメールだと判断。ディスプレイには「凪」の一文字。 「ありゃりゃ。お嫁さんからだった?」  だから、誰の嫁だよ。  メールの中身を確認すると、横から比泉とみっちゃんが覗き込んできた。 「……お前ら、プライバシーって言葉知ってる?」 「良いじゃん別に」 「何を今更」  こいつら……。 「えーっと、『ごめん。帰りに卵と牛乳となんかアイス買ってきて!!』って、やだ、同棲中?」 「……みっちゃん、比泉って暑さでおかしくなった?」 「安心しろ、元からだ」  なんか後ろでブーブー五月蠅い比泉をほっといて、俺はみっちゃんと片づけを始めた。
/272ページ

最初のコメントを投稿しよう!

876人が本棚に入れています
本棚に追加