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「な……んで……?」
動揺しまくった俺は、それだけを聞くのが精一杯だった。
だっていきなり男に……弟にキスされたら、誰だって動揺するだろ?
焦りすぎている俺とは逆に、嵐は冷静そのものだった。
嵐はニッコリ笑って俺に近づく。
俺は俺で、動こうと思うが、身体がうまく動かなかった。どうやら、さっき腰が抜けたみたいだ。
俺が身体を動かそうとすることに気を取られていると、嵐はもう目の前に来ていた。
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