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コーヒーショップから出た後、近くにあるスーパーに寄って買い物をした。夕飯の買い物と、三日分くらいの食糧を買ったら、かなりの量になってしまったが、まあいいよね?
「まさか、浅羽君の手料理がまた食べれるとは思いませんでした」
「え、なになに?田淵って凪ちゃんの手料理食べたことあんの?」
「はいっ。夏合宿の時に食べました。お味噌汁がとっても美味しかったですよ」
「なんとっ!味噌汁とはレベル高いな」
「「お前ら、五月蠅い」」
鳴海と水越に一喝される二人を見ながら、俺たちの家へと急いだ。
玄関は鍵がかかっているので、荷物を持っている俺の代わりに嵐に開けてもらう。
しかし、嵐が玄関に鍵を差し込もうとして止まった。
「?どうした?」
「……鍵、開いてる」
「「「「「え?」」」」」
皆の口が同じ形に開いた。心なしか、顔が青くなっている。
俺は朝確実に鍵を閉めたはずだ。嵐の目の前でやったんだから間違いない。
「まさか、泥棒?」
「いや、美少年狙いのストーカーかも」
どっちにしろ怖い!というツッコミはせず、俺たちは自分の家だというのに、恐る恐る中に入った。
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