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嵐の長くて細い指が、俺の唇に触れる。
「!!っ」
それだけのことなのに、俺の身体はピクンと跳ねた。嵐は俺の反応を見て、また小さく笑った。
「フフッ。『なんで?』だっけ。……凪が好きだから」
「え……?」
聞こえてきた言葉に、俺は思わず聞き返してしまった。
だって、嵐が、俺のこと、好き……?
「俺、昔から凪が好きだよ。双子とか、男同士とか関係なく、浅羽 凪が……好きなんだ」
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