876人が本棚に入れています
本棚に追加
/272ページ
今朝は、外が明るくなり始めた頃に部屋から出た。
一晩経って、顔の火照りが消え、冷静になることが出来たからだ。
でも、嵐にキスされた事実は変わらなくて……。
「嵐と、キスしたんだ……俺」
無意識の内に自分の唇を指でなぞっていた。
学校があるので、そんなに長い時間考えることができなかった。
とりあえず、洗面所に行って顔を洗う。
洗い終わってから鏡を見ると、一晩泣いていたせいか、目が赤く腫れていた。
「……酷い顔してるな」
この顔のまま行ったら、水越が心配する。俺はタオルを濡らすとしばらく目を冷やしていた。
最初のコメントを投稿しよう!