関係

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「まったく、紅茶が飲めないとはね」 「うっ、いいだろ!昔から苦手なんだ!」  その日の帰り。いつものように他愛もない話をしながら歩いていた。  どうやら水越はさっきのことを根に持っているらしい。さっきからその話ばかりだ。 「……んじゃ、明日な」 「おう!また明日!」  心配だからって、俺の家まで送ってくれた水越は、ほんといいやつだと思う。  俺達はこんなやり取りで別れ、俺は家に入った。  いつもは夕食も一緒に持って行くが、今日はその前に嵐のいる離れに向かった。  いつもの合図で襖を開ける。  嵐はいつもより早く来た俺に驚きながらも、快く中に入れてくれた。 「どうしたの?今日はいつもより早いね」  嵐は笑う。  俺は深く息を吸って、気持ちを整理した。  そして、言葉を発した。 「嵐、昨日のことで、話があるんだ」
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