変化

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 長かった梅雨がようやく明け、からっと晴れた日が続く7月のある日。  だらけたくなる程の暑さの中、道場の中では剣道の掛け声と激しい竹刀の音が響いていた。 「よし!ここまで!」 「「「ありがとうございました!」」」  剣道部の主将が、汗を拭いながら叫ぶ。  練習が終わったので、俺は面を外した。 「あっつ……」  手ぬぐいを畳みながら周りを見ると、やはりみんな同じで滝のような汗をかいていた。  汗を拭こうとタオルを探していると、後輩達がタオルを差し出す。 「浅羽先輩。これを使ってください」 「あ、ありがとう」  ちょっと笑っただけなのに、後輩達は俺を見て失神してしまった。
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