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◇ ◇ ◇
「いっ!ちかちゃん痛い……」
「ああ?お前男だろ!我慢しな!」
今俺は、保健室でちかちゃんに手当てしてもらってる。
保健医さんは出張中で居ないから、ちかちゃんにやってもらうのは嬉しいんだけど……。
「イッタイ!」
「うそつけ!」
なんだろう。
ちかちゃんの手当ては、めちゃくちゃ痛い。というか、雑過ぎる。
「ほら、終わり」
俺の頬にガーゼを付けて、ちかちゃんの手当ては終了した。
思ったより酷い怪我はしてなかったけど、顔も身体もガーゼや絆創膏ばっかりで、いかにも重傷です。って感じが出ていた。
「終わったか?」
水越が聞いて来たので、俺は頷く。
水越は安心したように笑って、隣に腰掛けた。
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