告白

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 入って来たのは淀橋君だった。  走って来たのか、肩で息をしふらふらしながら入って来た。  その時、淀橋君が保健室の扉に蹴つまずくのを俺と水越は見ていた。 「へ?うわっ!」  盛大に転ぶ淀橋君に、俺は恐る恐る声をかけた。 「……大丈夫?」 「は、はい。……って、わああ!すみませんすみません!俺邪魔して……」  淀橋君が顔を真っ赤にし、早口に喋る。  今の体勢に、俺がワイシャツを羽織っただけ。  見ようによっては、まあそんな風に見えるかもしれないけど!  ああもう、なんで水越も顔真っ赤にして固まってるんだよ。俺の方が恥ずかしいんだけど?!  とりあえず、水越と二人で淀橋君の誤解を解いて、落ち着かせる。  淀橋君はすぐにわかってくれたけど、代わりに顔をくしゃくしゃに歪ませて泣き出してしまった。
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